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発達障害のお子様で歯磨きが出来ない場合にできる支援の一例

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保育士のつばきです。

 

今回は「歯磨きが出来ないお子様に対して出来る支援の一例」についてご紹介します。

 

発達障害のお子様の中には歯磨きを嫌がる子もいるかと思います。

 

日々の生活の中で上手に歯磨きの活動を入れていくことは難しく保護者様の中にはストレスを感じている方もいるかもしれません。

 

また歯磨きが苦手なお子様の中には感覚過敏をお持ちの自閉症スペクトラムの傾向を持つお子様もいてお子様自身もどうしてよいのか困っているのかもしれません。

 

今回は、歯磨きが出来ないお子様に対して出来る支援の一例について保育士である私からご紹介します。

 

①歯磨きが出来ないお子様の要因3つ

 

では早速歯磨きが出来ないお子様の要因について考えていきましょう。

 

⑴感覚過敏があり、歯にあたる感覚が不快なため。

歯磨きが上手にできないお子様の中には、自閉症スペクトラムや発達障害のお子様も含まれている可能性があります。その為、感覚過敏を有するお子様もいます。

感覚過敏とは、「特定の感覚刺激に対して苦 痛を感じたり,過度に否定的な反応を示し,そのような 感覚刺激をしばしば回避したり,過度に警戒したりする ことである」と研究論文でも報告されています。

参考:高橋智・増渕美穂(2008)アスペルガー症候群・高機能自閉症における「感覚過敏・鈍麻」の実態と支援に関する研究:本人へのニーズ調査から,東京学芸大学紀要,総合教育科学系,59,287-310,

その為、歯に入れられる感覚が非常に不快である可能性があります。

口腔の圧感覚(触れられる感覚)が苦手であることや、歯磨き粉の味が非常に強く感じ、においがきつく感じる可能性もあります。

 

⑵じっとしていることが苦手なため。

 

お子様によっては、ADHDなどの発達障害をお持ちのお子様もいて、歯を磨きたいけれどじっとしているのが困難であることや、体を動かすことで覚醒を維持し、お子様自身が気持ちを整えているケースもあり、じっとしていることが困難であるケースがあります。

参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsdh/42/1/42_17/_pdf/-char/ja

 

⑶口腔の発達がまだまだゆっくりである為、口を開け続けることが難しい。

 

歯を磨くとき、顎を開け続ける必要があります。その為口が上手に開け続けられなくてお子様によっては歯磨きをし続ける体制がきつい可能性もあります。

 

②歯磨きが出来ないお子様への支援の一例

 

では歯磨きが出来ないお子様に対して出来る支援としてどんなものが考えられるでしょうか?

 

⑴心地よい感覚を与えていき歯磨きの不快感を紛らわせる。

 

テレビや動画を見せて気持ちを紛らわせる。本人が落ち着く感覚(例えばクッションボールを握ってもらうなど)を与えていくことで、歯磨きの感覚が嫌にならないでさほど気にせずにいられる可能性があります。

 

お子様の好きなものなどを取り入れてみるとよいかもしれません。

 

⑵歯磨き粉の味が本人の好きな味にして、においも不快でないものにする。

 

歯磨きの味やにおいが気になる可能性もあるのでお子様好みの味やにおいにするとよいと思います。

 

⑶口腔の発達を促すために、お子様の発達段階に合わせて噛める食材を入れていく。

 

歯や顎を整えていくことで口腔の発達が促される可能性があります。その為、お子様の発達段階に合わせて噛める食材を入れていくとよいでしょう。

 

⑷ABA的に、頑張ったらご褒美が待っていると伝えていく。

 

ABA療育(応用行動分析)のエッセンスを使い、少しでも歯磨きの行動が出来たら、強化をしていくとよいと思います。例えば、口を大きく開けようとしただけで強化する(ほめる、好きなものに触れられるなど)ことを通して、好ましい行動が増えていく可能性があります。

 

いかがでしたか?

あくまで一例ではありますが、歯磨きの際に私たちが出来る支援についてご紹介しました。

 

③まとめ

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。

弊社では様々な療育手法を取り入れながらお子様にあった支援をオーダーメイドで実施しています。何かありましたらいつでもご連絡ください。

 

 

 

 

 

 

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