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遊びの中で力のコントロールを学ぶ|感覚統合と固有受容覚

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こんにちは。保育士のつばきです。

今回は遊びの中で力のコントロールを学ぶ一例についてご紹介します。

 

「うちの子はわざとじゃないんだけど力のコントロールが出来なくて、ばん!と強くたたいてしまうことがあるんです」

 

あなたはこうお悩みではありませんか?

 

力加減が出来るようになるには、感覚の中でも固有受容覚の働きがとても重要になってきます。固有受容覚の発達が未発達だと「優しく投げてね」と言われてもお子様自身も本人なりに力の調節をしていても力加減が不十分で「優しく投げてね」と言われても剛速球を投げてしまうケースもあるかもしれません。

 

今回は固有受容覚と力加減について私たちが療育で取り組む一例についてご紹介します。

 

①固有受容覚とは?

 

ではまず固有受容覚についてご紹介します。

固有受容覚とは、「筋肉や関節に感じる感覚」のことを言います。体の位置を感じる感覚や動くときに感じる力の入れ方の際に感じる感覚の事です。

固有受容覚が育つことで運動の調整やボディイメージが育つと言われ、力の加減も上手にできるようになると言われています。

 

本人なりにそっと触っているつもりでも、手でバナナを食べる際に熟れすぎたバナナだと握りつぶしてしまうこともあります。また、クレヨンを握りつぶしてしまうこともあります。

 

固有受容覚が育っていくことで、徐々に力をコントロールし、そっと物に触れ、力のコントロールが出来るようになるケースがあります。

 

では固有受容覚を育てるような遊びはどんなものがあるのでしょうか?

 

②固有受容覚を使う遊びの一例

 

では続いて、固有受容覚を使うような遊びの一例をご紹介します。

固有受容覚を使うような遊びの中に、力をぐっと持続して入れ続けるような運動遊びや、身体を動かすような遊びを通して固有受容覚の発達を促すことが出来ます。

 

例えば、綱引きやタオル引きを通して、固有受容覚の発達を促すことが出来ます。それ以外にも、手押し車で足を誰かに持ってもらい手の力だけで動く遊びも固有受容覚の発達を促します。

 

日々の療育の中でお子様の興味関心に合わせた提示方法で、手の力をぐっと使うような遊びを提案します。

 

お子様の状況や保護者様のニーズに合わせて、事業所の近くの公園でジャングルジム(小さな遊具が事業所のちかくにあります。)でも体を思いっきり動かして、高い遊具にぶら下がることや登ることを通して、固有受容覚の発達を促すことが出来ます。

 

いかがでしたか?固有受容覚の発達を遊びの中で自然に行うことが出来ます。

 

固有受容覚が発達することを通して、徐々に力のコントロールをする場面を設定していきます。例えば、ジェンガのような指先に神経を集中させてそっと力を使うような遊びを通して、力のコントロールを学んでいくことが出来ます。

 

私たちは、日々の療育の中で、お子様の主体性を大切にしながら、苦手なことも自然にできるようになれるように、楽しい遊びを織り込みながら支援させていただいています。

 

お子様のことで何かお悩みのことがありましたらお気軽にご連絡いただけましたら幸いです。

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