保育士直伝!お片付けができない子への支援の一例
こんにちは。保育士ライターのつばきです。
今回は、「お片付けが出来ないお子様」への対応方法について保育士の私からお伝えします。
なかなかお片付けが終わらず、次の活動に行けず困っておられる保護者様や保育士さんもおられるかもしれません。
お子様の気持ち、お子様と関わる大人の方や他児の気持ちにそれぞれフォーカスをあてながら、支援の一例についてご紹介します。
目次
どうしてお片付けできないんだろう…?お子様目線の片付けの例
どうしてお片付けが出来ないのでしょうか?お片付けが出来ない理由の1つにお子様なりの理由があるかもしれません。
①箱の中に分類していれる、お片付けをどうしたらいいのかわからない。
箱の中にどう入れたらいいのか?どう片付けしたらいいのかわからない可能性があります。
例えば、プラレールで遊んでいたとして、プラレールの線路はAという箱だけど、プラレールの車両はBという箱に片付ける必要があるとします。その場合、ものを分類して片付ける必要があります。
ものを分類して片付ける際、車両と線路というカテゴリー分けをなんとなくする必要があります。
その為、短期的な目線では、「その箱に入れるべきものをイラストや写真で分かり易く提示して箱に貼っておく」という支援の一例があります。
加えて、長期的な目線では、「物のカテゴリー(線路、道路などの道や、車両や電車ののりものを具体的に分ける)を理解するカテゴリーを弁別する個別課題を行う」ことも1つの支援例として考えられます。
②いきなり気持ちが切り替えられない(自分の中での遊びの物語が終えられない。
例えば、遊びの中でストーリーやイメージを大切にするお子様もいます。
いきなり活動が終わってしまうことで、自分の思い描いていた世界が崩れてしまうことが怖くやめられない(片付けが出来ない)お子様もいます。
その為、「終わり→片付け」という理解はあるものの、中々気持ちに折り合いが付かない可能性があります。
その為、短期的には、「遊びの中でお子様の世界観に合わせた『終わり』を決めてあげる」ことも重要です。例えば、プラレールを使って遊んでいるお子様が、片付けに切り替えるために「夜になりました、車庫に電車をいれましょう」と電気を消して、夜のイメージを作って、電車をあるべき場所に戻し、少しずつ遊びの世界から現実世界に戻れるように支援することでお子様が切り替えやすくなる可能性があります。
加えて、徐々に事前に予定を言われたことで、気持ちが切り替えられる子に関しては、事前に「あと●分で終わりだよ」、「時計が○○になったら終わりだよ」、「あと●回終わったらおしまいだよ」と事前に伝えてみても良いかもしれません。その場合、お子様が聞く力よりも見る力の方が強い場合は、視覚的な情報(タイマー、絵やイラスト)をみせてあげるのも効果的です。
③片付けしたら、今日の遊びはおしまいだとわかっていても、終わりにしたくない。
片付けをしたくないお子様の中には、片付けをしてしまうとその日の遊びが終わりになってしまう(例えば、お友達の家で遊んでいて、帰る前のお片付けの場面では、片付けたら自分が帰ることがなんとなく察して、帰りたくないと感じる方もいるかもしれません。)と感じる方もいるかもしれません。
その場合、片付けをして帰るとしても、帰った後に何か楽しいことがあることをお子釜が楽しみに感じられるように伝えてあげるのも良いかもしれません。
例えば、「今日は○○君がすきな○○が食べられるよ、楽しみだね」「今日は●●くんが好きなテレビが見られるよ」のように、お子様が「楽しみだから、遊ぶのいったん終わりにしよう」と思えるように支援するとよいと思います。
いかがでしたか?
私たちはお子様の状況に合わせて、支援が出来る様に考えていきます。
私たちの施設ではお子様の子育ての悩みや進路の悩み等について相談や関係機関へとつなぐような支援をしております。
何かありましたらお気軽にご連絡ください。
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