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障害児・障害者と性教育①

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こんにちは。ガイドヘルパーとして働いております、るりと申します。

ダウン症で重度知的障害を持つ弟がいる、姉でもあります。

 

これまでの記事では、障害を持つお子さんの恋愛について広く考えてきました。

本記事では、より具体的に性教育について迫ります。

 

特に今回は、お子様の性に関する発達に着目して、まずは二次性徴の頃に知っておきたいことをご紹介いたします。

 

*本記事では、障害を社会モデルで捉え、社会側にある障害に自覚的になり、改善するように働きかけたいという願いを込めて、あえて「障害」と表記します。

 

 

はじめに

 

障害を持つ子どもに性教育なんて必要なのか?

特に、発達・知的障害を持つ障害児には性教育はしないほうがよいのではないか?

性について知らないほうが問題が起こらないのではないか?

という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、どんな障害があったとしても、お子様の身体が成長するにしたがって二次性徴が起こります。

その時にお子様の体と心は大きな変化を迎えるのは事実です。

 

「寝た子を起こすな」という言葉もありますが、何も教えなかったとしても、お子様の発達はいつか自然と訪れる可能性があります。

その時に保護者様もお子様も安心して受け入れられるように、早期からの性教育は大切だと近年考えられています。

 

なかなか踏み込みにくい教育の分野だとは思いますが、お子様が自分自身の身を守り、周囲の人を大切にできるように勇気を持つことも大切なのではないでしょうか。

 

*知的障害や発達障害があるお子様でも、二次性徴は定型発達児と同様に訪れるとされています。

*定型発達児と同様に、二次性徴の時期や速度については個人差が大きくあります。

 

 

子どもの性に関する成長・発達

 

二次性徴を迎えた子どもがどのように性への関心を持っていくのかは、男女で違いがあります。

以下では、その特徴を男女別にまとめます。

 

男子

女子

①性的関心

①月経

②異性と仲良くなりたい

②異性と仲良くなりたい

③射精

③性的関心

④性的興奮や異性の体に触りたい

④異性から交際を申し込まれる

⑤マスタベーション

⑤異性とのデート

⑥キスをしたい

⑥キスをしたい

⑦異性とのデート

⑦異性から体に触られる

⑧異性との交際

⑧性的興奮

⑨異性の体に触る

⑨キス

⑩キス

⑩異性の体に触りたい

⑪ペッティング(愛撫)

⑪マスタベーション・ペッティング

⑫性交

⑫異性の体に触る、性交

 

以上のように、男子の方が異性への性的関心は早期段階で始まります。

また、女子の方は異性からの性的接触が先に起こり、その後に性的な経験が起こります。

 

さらに、年齢の観点では、中学時代には月経・射精といった身体的特徴がほとんどの子どもたちに起こります。

また、近年では女子の性経験の若年化が加速していると報告されています。

これらの発達段階と上手く付き合っていく方法を模索していく必要があるのではないでしょうか。

 

 

次回の記事では、このような二次性徴を迎えたお子様にどのようなアプローチができるのかをご紹介いたします。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

【参考文献】

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