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「癇癪との向き合い方」シリーズ 第4回:わが子に合う支援を選ぶ ― 支援級・支援学校という選択肢

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こんにちは。ガイドヘルパーとして働いております、るりと申します。
ダウン症で重度知的障害を持つ弟がいる、姉でもあります。

4つの記事で、癇癪(かんしゃく)について、弊社の代表である野口にインタビューを行った様子を連載しています。
最終回となる本記事では、癇癪以外にも、様々な特性をもつ子どもたちの進級・進学について考えました。
小学校へ入学するタイミングで、支援級や支援学校などの選択に悩まれている保護者様は、ぜひご相談くださいませ。

*ご紹介するケースは保護者様に許可をいただき掲載しております。
*本記事では、障害を社会モデルで捉え、社会側にある障害に自覚的になり、改善するように働きかけたいという願いを込めて、あえて「障害」と表記します。

支援級・支援学校の違い、選び方

野口:発達障害の子が「増えた」と、ちょっとずれちゃうかもしれないんですけど。
当教室に通っている児童で、今年小学校に上がる子が結構多かったんですよね。
その時に、「なんで、通常級にチャレンジせずに、支援級行かせるんだろう」って、私は意外に思う児童もいました。

るり:イメージは逆ですよね。
児の持つ障害や特性を認めたくなくて、通常に入れたがる保護者のお気持ちはよくわかります。

野口:むしろ、私はそれが普通だと思ってました。
でも、私は親御さんにチャレンジしてもらって、放課後デイサービスで、小学校でうまくその児ができなかったことをサポートしてあげるとか、ストレス解消してあげるというのをイメージしています。
だから、私は、普通級に行ってしまってですね、トライするだけトライしましょうっていうほうの考えの人間で。

るり:いいですね。
自分の児を支援級に積極的に入れたいと思うのって、ちょっとねじれている心理と行動に私には見えるんですけど、どういうことなのか気になりますね。

野口:なんでしょうね。
要は、普通の児であってほしいっていうのも、ちょっと崩れてるのかもしれないですね。

るり:普通、が変わってきているのかもしれませんよね。
先行研究があったら記事にします。
あるかどうかわかんないけど…。

野口:ありがとうございます。
そういえば、繋がってはいるんですけど、就学っていうことでも考えていることがありまして。

子どもの特性に合った環境づくりと、親の迷い

野口:今年、小学校1年に入学した自閉症と強度行動障害のある児がいて。
特別支援学校に行くのか、普通の小学校の支援学級に行くのかっていう選択なんですけど。
ママがすごい悩んでますっていうお話があったんです。

それで、私は支援級に行ってほしいと伝えました。
というのは、すごく運動神経がいいんですよ。
ただ、思いっきり自閉の特徴はある感じで。

例えば、ピアノとかにすごい興味を持って、ずっと集中してやったりとか。
あと、字を書くのが結構好きで、集中してずっと字を書いてるとか。
自閉っぽいと言えばそうなんですけど。
こだわりはありますが、好きなものは持続することができるんです。

そういう「ポツンポツンとすごく光るところがあります」と。
特別支援学校に行ってしまうと、それが活かされなくなっちゃうんじゃないかなぁと。
だから、「普通級で、ママも大変になってしまうかもしれないですけど、チャレンジしてほしい」とお伝えしました。
私の言葉の後押しの影響があったのかわからないのですが、結果、小学校の支援級に進学されました。
でも、お母様から「早速小学校から苦情のようなお話しで、呼ばれちゃって」って言われて(笑)
「私も一緒に学校に行きますので、そうなったらまた教えてください」ってお伝えしたのですけど、結局声かからなかった。(笑)
やっぱり新しい場面で慣れてないところだから、最初その子が色々あったみたいなんですけど、今は聞かないので呼ばれなくなったみたいですね。

だから、やっぱりチャレンジして欲しいと私は思うんですね。
チャレンジして、支援級の先生も大変だと思いますが、そういう支援するところはいっぱいあるので。

るり:そうですよね。

るりのダウン症の弟の経験 _ 支援級→支援学校へ

るり:私も弟が、重度の知的障害を伴うダウン症なんですけど、小学校は支援級に入ってて、中学校から支援学校に行ったんです。
同じクラスの中で仲良くしてもらったり、お兄さんお姉さんたちに可愛がられたりとかしてる様子を見てると、やっぱり一緒にいるってことは、機会が少なくても意味があるんだろうなっていうのはすごく感じますね。

とはいえ、専門的な支援は支援学校の方が強いので、どこで切り替えるかとかはその子次第なのかなとは思ったりしますね。
弟の場合は、姉の私が進学予定の中学校の実情を見て、支援級があまりにも通常学級と隔離されていると知っていたので、中学から支援学校になりましたが。

野口:そうですね。
言葉が出なかったり、コミュニケーションが取れないというところが、特別支援学校に行くのか、通常の学校の支援級に行くのかっていう区切りかなって思いますけどね。

るり:なるほど。確かにそこは大事ですよね。
さっきのお子さまの話の時に、同じ年齢の児たちと関わるようになって、兄弟の面倒を見るようになってっていうのが、1つの成長のきっかけだったかもしれないってお話がありましたよね。

通常の学校の方が人数が多いので、同じ年代の人と関わる機会が単純に多いですよね。
いろんな児に会えるっていう意味でも、もしかしたら支援級の方が、成長していく上での刺激が多いのかもしれないですね。

野口:そうですね。
支援学校に行く場合は、似たような子どもたちで無難に過ごしてほしいっていうニーズに落ち着いてる感じはあります。

るり:そうですね。
そこは、支援学校とか、その先の就労とかでも課題だなってすごく思いますね。
結局、障害者同士の関わりしか、なくなっちゃうんですよね。
そこから先が親と支援者しかいないっていうのが、すごい難しい課題だなと思います。

エコルドの目指す「その子らしい育ち方を支える」役割

野口:お話ししていて、今あらためて思ったんですけど、やっぱり支援学校じゃもったいないなって思う児はいるんですよね。
今は上手く喋れない児童がいるんですけど。ただ、ものすごく人懐っこくて。
世を渡っていくにあたってね、どんな障害があっても、笑顔ってすごく大事で。
こういう素質として持っている児を、支援学校一択で決めてしまうことは、もったいないなと。

るり:なるほど、うちの弟はまさにそのタイプで、彼の長所は、まず愛嬌、次にマイペースかなと思っているんです(笑)
あんまりにもマイペースだから、自分が遅れてることにも、自覚的でもないっていうのもあるとは思うんですけど。
みんなに可愛がられる術は生得的に持っていて、愛嬌は6年間ですごく成長しました。

とにかくニコニコして、みんなのマスコット的な位置をうまいこと占めてて(笑)
それってすごく大事な社会関係を学ぶ機会だと思うので、支援級で過ごす中で(そういう機会が)あったらいいのかなって思ったりして。

健常の児たちも一緒に過ごす意味があると思います。
手をかけてあげましょうとか、そういうことじゃなくて。
知らなければ知らないままなので、こういう人たちもいるんだというのを知る機会に。

野口:そうですよね、本当に。
チャレンジをして、いろんな失敗とかするかもしれないし、うまく過ごせないこともあるかもしれないですけど、それをサポートするのが療育施設のような気がします。

るり:そうですね。
受け皿としてね、専門機関は絶対いりますから。

野口:大変だったんだねって、ここでね、放課後ここで遊んでいいよっていう役割でいいんじゃないのかなと思うんですけどね。
また、行きたくなったら、小学校行ってみようよって。

ある児は、小学生になって、エコルド行きたくないって言い出して(笑)
なんで?って聞くと、「いや、友達と遊びたい。」って。

るり:それ、1番いいことじゃないですか?

野口:本当に。
「卒業してもらっていいよ」って言いました(笑)
友達と遊べるのならそれでいいじゃないですか。

るり:社会の中で自分の居場所を見つけてるって、すごい望ましい状態ですよね。
受け皿として、最終的には帰ってこれる場所として療育はあった方がいいと思います。
専門性も強みだとは思うけれど、普通に社会に溶け込めるならそれが1番いい姿だなって私も思うので。
素敵な考えですよ本当に。

野口:いや、ありがとうございます。

るり:すごく充実した内容になりました!
こちらこそ、ありがとうございました!

「癇癪との向き合い方」のまとめ

第1回では、癇癪をもっていた児童と代表との出会い、経験について触れながら、コミュニケーションの獲得と癇癪の関係について考えました。

第2回では、癇癪を収めるためには、ただ泣かせてみても効果がなく、その子に合った泣き止むためのツール、切り替える技を見つけていくことや、他の児童とのかかわりが成長に効果的だと推測しました。

第3回では、子ども自身が自分の希望が通らない経験を学習しながら、自分の成長段階に合わせて癇癪が収まっていくのではないかと仮説を立てました。

そして、第4回では、支援級でチャレンジして、療育で受け止めるような教育機関との役割分担という、代表の支援観をお伝え出来たのではないでしょうか。

癇癪が毎日繰り返されると、どうしても気がめいってしまいますよね。
色々工夫してみても、上手くいかないこともあると思います。
そんな時に、弊社のような療育機関に頼ってみつつ、お子さま自身の成長の力を待ってみるのも、時には大切なのかもしれません。

全部で4回にもわたるインタビューでしたが、最後までご覧いただき、ありがとうございました。
当教室では、いつでも相談を承っております。
小さなことでもお気軽にお話ください。

エコルド川口教室です

ブログ用お問い合わせ

埼玉県川口市で児童発達支援・放課後等デイサービス多機能型事業所を運営しております。
未就学および小学生低学年の課題のあるお子さまに「療育×テクノロジー」をテーマに療育をご提供しています。
エコルドグループの特色である未就学のお子さまを平日17:30までお預かりしていることで保護者さまから喜ばれております。

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〒334-0005
埼玉県川口市里231-3

048-446-7092

平日(月~金曜日)10:00~19:00、土曜日・平日祝日・学校休業日8:30~17:30

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  • イオンモール川口隣接、県立鳩ヶ谷高校並び
    埼玉高速鉄道鳩ヶ谷駅徒歩約20分

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