障害をもつ子どもの恋愛・性事情/親以外からのサポート
、こんにちは。ガイドヘルパーとして働いております、るりと申します。
ダウン症で重度知的障害を持つ弟がいる、姉でもあります。
前回の記事では、主に親ができるサポートをご紹介し、支援学校での恋愛に関する教育が未発達であることをご紹介いたしました。
しかし、親には難しそうと感じられた方もいらっしゃると思います。
そこで、今回は、親以外による障害を持つ方への恋愛のサポートについてご紹介します。
*本記事では、障害を社会モデルで捉え、社会側にある障害に自覚的になり、改善するように働きかけたいという願いを込めて、あえて「障害」と表記します。
目次
性教育への抵抗
そもそも子どもへの性教育は、健常児の場合でも抵抗がある保護者様が多いとされています。
また、障害をお持ちのお子様の場合は、さらに知的なハードルがある場合も少なくありません。
一方で、保護者様の性教育へのニーズは、お子様が二次性徴を迎えるころには高まることとなります。
障害児の恋愛をサポートする外部機関
では、実際に障がい児と親の恋愛・性教育について、家族以外にサポートしてくれる外部機関にはどのようなものがあるのでしょうか。
(1)支援学校の養護教諭・教員
前回の記事で、特別支援学校では性教育が個別化されていないために、十分ではないと記しました。
しかし、個別に相談を行うことで、養護教諭や教員にアドバイスをもらうことは可能です。
公教育では曖昧な表現を用いての性教育となることが多いため、具体的な事象については個別に相談、お子様への教育が必要となってくるでしょう。
(2)利用している福祉サービスの職員
学校以外にも障害児とのかかわりが深い存在として、福祉サービスの職員が挙げられます。
様々な障害、年齢の障害児と過ごした経験がある職員に相談してみるのも、一つの助けとなる可能性があります。
(3)障害者団体のイベントやワークショップ
普段はかかわりがない人の方が相談しやすいという場合もあるのではないでしょうか。
近年ではイベントのオンライン化も進んでおり、より気軽に匿名性を保った勉強会・ワークショップへの参加ができるようになっています。
SNSやイベント媒体にて、性教育や恋愛に関する講演等のイベントの宣伝も見かけるようになり、参加のハードルは下がってきていると思います。
上記の3つの他にも、地域によっては障害者を支援する窓口が包括的な相談も扱っている場合もあります。
まとめ
お子様の成長とともに出てくる悩みの一つが、恋愛や性に関する課題だと思います。
家族が果たす役割が大きいとはいえ、外部にもたくさんの相談の機会があるのも事実です。
どうか悩んだ際は、一人で抱え込まずに他者にも相談してみてください。
エコルド川口教室でも障害をお持ちのお子様に関する相談を承っております。
お気軽にお声掛けください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【参考文献】
- 林真由美、荒木田美香子「障がい児者の性に関する実態調査ー保護者の性教育に対する意識および支援希望について」2008,日本公衛誌55(12),830-836
- 菊地圭子、井上京子、遠藤恵子「特別支援学校の児童生徒の性に関する調査 ~保護者を対象として~」2010,山形保健医療研究13,71-81
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